ショッピングサイト経営者として
他のサイトを参考にと、
よくググルのだけど、
この手のECサイトが激増しているように思う。
http://luxury-style.net/SHOP/LS-0249-FBT.html
特徴は縦に長く、
写真を多様していて、
文字の間隔はきつきつ、
一目で飛び込むようテキストは大きくレイアウトされている。
さらには、科学的見地からその商品の効果があること、
閲覧ユーザーにいちいち語りかけるようなテキスト、
効用の自画自賛、人の弱みにつけこむ脅迫的な文章と枚挙に暇がない。
おまけに商品イメージに沿うキャラクターのモデルは
日本人ではなく、浮世離れした白人のおねえちゃん。
コピーもすごい。
すごいというかエロい。
「クリーミーなシャーベットソープで
魅惑のジューシーボディーに生まれ変わる!」
とかね。
昔から似たようなページがあったと記憶しているけど、、
最近のはよくもまあ、こんなに過剰になったなあと驚かずにはいられない。
おそらく、改良のつもりで、
これでもかっ!これでもかっ!って過剰が重なりあって
今のいわゆるいかがわしいECサイトの雛形ができあがったのだと思う。
いやまだ進行中?
まっ、こうゆうページが存在するってことは
誰か買う人もかならずいるってことですよねー。しらんけど。
で、夭折したナンシー関がコラムでいってた言葉を思い出した。
感情の表出を過剰にうたうことは “下品” なのだと。
つまり、
売り手から買い手へ向けた
“買ってほしい”というメッセージをみえみえの状態で、
読み手のコンプレックスだったり、変身願望だったり
もてたい気持ちだったりを過剰に煽るスイッチが
こういうデザインにはたくさん配剤されているのだ。
ナンシー関のこの”過剰な感情の表現は下品”という決断は
ファッション誌の表紙、
折込みチラシや涙無くしてみられないオリンピックの感動スイッチ
などが適用されていたと思う。
ワタシはこれに加えるとしたら
「出会いたい」という感情が露骨な合コンかな? いったことあるけど。
世の中は
そんなデザインがあふれかえっていて
すっかり生活に溶け込んでいるから
栄養過多で血糖値の高くなるデザインも、
つっこむことなく普通に受けとめてしまう。
さっき言ったように、必ず買う人も存在する。
この悪循環。
ただ、笑う人も結構いるだろうと思う。
ワタシは、どちらかというと、
いとも簡単にへぇーとなって納得しつつみいってしまう前者の方だけど、
いやいや、いけない・・・!
せめてつっこみ精神だけは保持しておきたい。
で、結論。
“下品”だと感じて毛嫌いするというよりは
パロディーで構成を同じにして
ウチの商品にあてがってみるのもヨシだなあ、と。
ちなみに、
ほとんどが
男性がつくったであろうデザインじゃないかなって思う。
根拠ないけどね。