カテゴリー別アーカイブ: キッチュについて

行った年来た年

遅まきながらあけましておめでとうございます。
新年早々に、昨年の話です。

■「東京あとつぎ息子会議」 2010/12/14

ひょんなことからお呼ばれし、お話する機会に恵まれました。
「東京あとつぎ息子会議」とは文字通り、何かのあとをつぐ、もしくはこれからつぐ人達が集まって、
知識を共有し勉強する会議。暗闇ご飯で知られる彼岸寺の青江さんや、まち作りプロジェクトをされている時岡さんたちが中心となり続けています。

第二回目の「東京あとつぎ息子会議」は浅草の緑泉寺で開かれたわけですが、
ワタシは何かのあとをつぐというバックグラウンドが無く、そのため葛藤や苦労話小ネタがご用意できないため、
農家が自給自足という言葉を使うように、ウェブで自給自足(風に)できる話をさせていただきました。
題して「商品開発から販売方法まですべて自作でトライしてみる」です。
具体的には、畳シリーズの発想から企画→モック→制作(外注)→販売までです。

ワタシのような個人が、ショップを起こすには絶対リスク回避が必要です。
ネットショップはどれも初期費用がかかるので
自身のサイトにカーと機能だけひっつけることのできる
クレジットカード一枚でネットショップが作れるpaypalのクレジットカード決算(簡単自作カート)などをご紹介しました。

他にもいろんな方法があるかと思いますが、大手楽天はやはり楽天以外のイメージは期待できないし…
ドロップシッピングのような手軽さは本気魂を生まないというか、そもそも作って販売したいものとターゲットがある人には必要がないかなと思います。
(ドロップシッピングのサービスを考えた人はホントすごい!よくおもいつきましたね!頭わけてください。)

アートマン・ジャパンの都築さんと、もののふの田中さんのご登壇には聞きほれました。
なんというか、経験が豊富でしたいことの意思もはっきりされていてすばらしかったです。

お二方は「伝統工芸」という言葉がキーワードでした。
ロハス、エコ、スローライフ、社会貢献や地域貢献…などの言葉はどこか似ていて、
その言葉を発すると絶対的な価値、というか善意を表現するのに便利な言葉と皮肉なワタシの性格がおもってしまうのですが(思った矢先ロハス連呼)、
「伝統工芸」という言葉は厳しい修行時間を含め、その技術を獲得した個だけが作れる立派な価値だと改めて感じました。(だから誰彼かまわず発することができない)

こちら「キッチュ」のおもしろみといえば、
伝統工芸という礎をプロアマのような大衆、”職業”が真似する、
そして仕上がり流通し、繰り返し、多種多様な作品になることで、
そこが醍醐味かと感じています。んで、あまねく人の心の中にある日本っぽいもので、
誰もが接することができるものだと思うんです。そこが高貴な伝統工芸とは違うところかと思います。

この場をかりて、ワタシなんかをお誘い&ご清聴いただきありがとうございました!
また機会があれば、何かお役に立てればと思っていて、
その第一歩が、この講義でお話できなかった、
PayPalを使った販売方法の具体例を東京キッチュで開きたいと考えています!
またこのブログにご案内しまーす。

■大サワ工房まとめ ~11/27

昨年の12月27日まで大サワ工房発表会という小さな個展を店舗の真ん中部分で開きました。
東京キッチュとは一味も二味も違う、非常に色彩豊かな展示となり、
はじめての試みで心配だったのですが、ご記帳いただいた数が目標を優に越え、
嬉しい結果となりました。皆様、遠いところ、ご来店ありがとうございました。
作家の大サワさまもありがとうございました!

大サワ工房

また、東京キッチュのギャラリースペースをかりたいという方、info@tokyokitsch.comまで
お気軽にメールください。

■これからのイベント・個展

3月は、京都からZUURICHという若いアーティストが、
5月にはクレイアニメの作家さんはやかわりかさんの個展も予定しており、目白押しとなっています!

また、1月はうさぎグッズや、めでたいだるまグッズの新商品を入荷し、
新春めでたフェアとして開催しております。

{ ミッフィー卯三郎こけし }
ミッフィーこけし

{ cochae 折り紙風呂敷 うさぎ }
cochae うさぎ

{ 谷田有似作 うさぎの切り絵 }
剪紙

■谷根千おしょくじが東京キッチュに!!

その期間中、嬉しいことに『おしょくじ』も出張していただけることになりました!!!
『おしょくじ』とは、おみくじのようにくじを引くと谷根千エリアのお食事情報が特典もついてでてきます。
1月いっぱいなので、ぜひご来店し谷根千エリアのお食事情報をゲットしにきてください。

おしょくじ

谷根千おしょくじ

※写真は谷根千おしょくじから転載させていただきました。

谷根千おしょくじはこちら >>
http://yanesenoshokuji.com/ 

■まとめ

1月 : 新春めでたフェア 和菓子ストラップがおまけでついた福袋や、ウサギグッズなど販売
    『おしょくじ』出張!

3月 : ZUURICHの個展

4月 : 予定無し

5月 : はやかわりかさんの個展

※各スケジュールはこのブログにておって掲載いたします!

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あけましておめでとうございます

おかげさまで、オープンして一年ぐらいになります。

本年も、人生に余計なモノをたくさん揃えるよう精進してまいりますので、

見捨てずに、どうぞよろしくお願いいたします。

 

それと今年は

季節ごとにキャンペーンを充実させてゆこうとおもいます!

 

・・・

 

仕事でプライベートで大変お世話になっている

山本夫妻から中国は福建省アモイ旅行から

お土産の飴をもらい

えらく気に入って、

新年早々ご機嫌です。

 

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やっぱり、本場、中国のバッタモンは本物だわー!

ちなみに味はしょっぱかったです。

NEW和菓子ストラップ&今日のキッチュ金魚

和菓子ストラップをちょっと新しくしました!

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人気の蝶々と、菊、そして、新たに家紋(紫)とサクラの四種類です。

前のバージョンと違うところは、
金平糖を縦配列ではなくて、プラプラとストラップ上部にまとめて配置。
色も二種類ではなく3種類使うようにしています。
あと、金具などを太めに、強度を高め、
金魚とメインパーツが絡まないように
金魚のチェーンを短くしております。

大胆にイメージチェンジではありませんが、
お客様のご要望も加味して作りなおしました。
(前のバージョンは終了とさせていただきます)

ありがたいことに、
ウチのお店で一番人気がある商品なのですが
皆様、誕生日や入学式、結婚、
出産のお祝いにご購入いただいております。

和菓子ストラップはこちらから>>

さてさて
連休のこととなりますが、
本郷、菊坂界隈にある「金魚坂」という
本物の金魚を販売しているお店に
トモタチの山本ファミリーと遊びにいってきました。
喫茶店も併設していて、
魚料理をうりにしたお店があります。
みんなで、魚料理をさんざんつっついた後、
きんぎょ愛好家の山本さん夫婦がきんぎょを増やしたいとのことで、
壺、水槽やタンクなどで販売されている金魚を買いに屋外へ。
購入をつきあうことに。

ワタシと旦那っちは山本さんのベイビーをあやしながら
水槽ですいすい泳ぐ金魚をみてまわったのですが、
なんとも美しく、グロテスクな生き物の金魚の姿に夢中。
金魚の種類に明るくありませんが、
目が飛び出た出目金、目のまわりがぶよぶよした水泡眼などなど・・・
そこには、
都内にひっそりと
でも確かに異彩を放つめくるめく金魚ワールドがあることを感じました。

アースダイバー』(中沢新一)に
金魚に関する考察があったと記憶していて
読み直したところ、
金魚もまた江戸の人が作りだした「キッチュ」だなあ、と納得。

江戸のサムライ・サラリーマンたちが
貧しい暮らしを凌ぐため
副業としてはじめた金魚養殖が発端となって
金魚の突然変異、
“畸形作り”がいよいよ盛んになっていったそうです。

本のなかで、
ミニチュア盆栽もまた、
金魚と同種なんだと論じられていましたが、
自然の流れをわざわざ断ち切って、
新たに怪物(畸形)を作ることに夢中になった江戸っ子の、
すっごい”高等で上品な趣味”は
ボックスを積み上げた形状のちょー高いタワー型マンションなどに
ヘーキで住んじゃえる現代人たちの
均一で同じモノを良しとする今日的な傾向からは一線を駕していて、
日常の中に紛れ込んだスパイス、プチ彼岸にあたるのかなぁと
思いを巡らしました。うんうん。

読み進めると
一見、反自然を叫んでいるのかとおもいきや、
自然VS人工という二項対立ではなく
これもまた自然の営為なのだと解ります。

山本さん夫妻のように
無機質なマンションの配列に見た目で惹かれつつも、
金魚を愛してやまない人たちがいるってことは、
今でもなおワレワレの血の中に
江戸っ子のソレ、価値観や美意識が息づいているのかも・・・

と、思うんです。

今日のキッチュ、終わり。

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菊坂界隈

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金魚坂の看板

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金魚のいるタンク

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蜷川美香っぽくないですか!!

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↑めっちゃ余談ですが、金魚坂の喫茶店にて。
和菓子ストラップをみせつけたら、
このあと、かぷっと食べそうになりました!
はじめて間違って食べてくれた人です。狙い通り。ありがとう、かわいこちゃん。

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プロレスコスチューム Pro-Wrestling Costume

「プロレス好き」

という自称発言は
ちょっと変わっているという自分を演出するのに
簡単に使える、もってこいの言葉だと、
ナンシー関がツッコミをいれていました。

どうもプロレスを筆頭に演劇や音楽のフェスとかに
生っぽさを感じて苦手意識が拭えず
いままであまり行く気がしなかったのですが、
トモダチのハラケイの弟がプロレスラーということで、
プロレスデビュー早7年の弟の活躍を拝見しに
重い腰あげ冷かしに。

プロレスラーといえば顔を隠す覆面。
なので、名前は伏せますが、
九州のプロレスリングに所属しています。

というわけで
生まれてはじめてのプロレス観戦。

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これが
絶妙なタイミングで掛け声を飛ばしたり、手をふったり
プロレスラーの入場にあわせて
道をあけたりとか、結構、観客が忙しい。
主催者側の指示にしろ指示じゃないにしろ、
これらを予定調和的にこなすことによって、
プロレス観戦になれていますよ!的な観戦上級者アピールにもつながり、
このことでリング外の観客もプロレスという物語にのっかり、
束の間の満足(自己顕示欲の充実)を得ているのだと思う。

プロレス初心者としては
リング上の試合がウソだとは言いすぎかもしれませんが、
本当・事実性が絶対価値なこのご時世に
K-1などにはないサービス精神あふれる演技の方に時代錯誤な魅力を感じました。

もっとも釘付けになったのは、リングコスチューム。
なんとなく悪役。なんとなく良役。なんとなくおえらいさん。なんとなく下っ端。
などなど、コスチュームで序列関係みたいなものがわかってしまうところ。

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ズボンに刺繍された「愛死天流(アイシテル)」の文字も美的価値観がまさにキッチュでした。

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今日のキッチュ、終わり
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