みうらじゅん。
ステレオタイプな女子校生で恐縮ですが、
昔バンドマンとつきあったことがあり
よく調べもせず
近くの大学でライブがあるからといってデートに誘いだし
パンク好きのカレの心を満たすべく、
ノリノリだぜー!と、はりきっていったさきにまちうけていたのは
みうらじゅんとタグチトモロヲさんのユニット、
『ブロンソンズ』のおりなすマシンガントーク(ほぼシモネタ)で、
めっちゃひかれてデート大失敗!
そんな個人の苦い青春の一コマを飾った一人です。
みうらじゅんは
変着力(変なものに着目する力、勝手に造語)が非常に高い、
またそれらをコレクションできるお金がたんとある、
そう思ってますが、
具体的にみうらじゅんの蒐集する「変なモノ」の中には
捨てられる運命にあるハガキ、通称「カスハガ」なんかがあります。
お土産屋さんにおかれているような、
どうしようも無い、使い道にこまる、時代錯誤、
センスレス、あるいはセンスの非常に高いご当地はがき。
もちろん、これらを旅先の記念にと誰かにプレゼントすれば「カスハガ」から
新しい価値をもった「イヤゲモノ(もらうと嫌なお土産)」に様変わり。
(そういえば、みうらじゅんの命名する省略名も思わず
口に出して反芻したくなる魅力ある言葉だと思います。)
その他、有名なところでいえば、
仏像、ピンクちらしなんかがコレクトされていたと思います。
余談は長くなりましたが、
みうらじゅんのこの変着力によって
数年前からひそかに活性化され続けたのが(そう思ってます!)、
最近になって爆発的な賑わいをもたらした、
ご当地キャラクターだと思うんです。
いまではみうらじゅんさんが別段取り上げなくても
近頃の彦根市のひこにゃんから遷都のせんとくんの人気の拍車具合から
キャラクターの生産・消費がすごく活発で波にのっていると
うかがい知ることができます。
東京都内でも杉並区にもなみすけというキャラクターをあげておきます。
以前、杉並区役所に用があって赴いたときに
役所内に常設されているなみすけの銅像の前を
女子校生とその母親らしき二人が通りすぎた際
「コレ・・なんかきもちわるい・・・ような気がする」の言葉が物語っているように
この「なみすけ」は、かわいい!かわいくない!の判断が大変厳しい、
だけど気になって気になってしょうがないキャラクターの新しい傾向だと思います。
ちなみにこのキャラクターの所属事務所が
かの有名な「伝染るんです」の著者、吉田戦車のキャラが所属する「FANWORKS」によるもの。
デザイン自体は公募だそうです。
それで本題。
日本って、つくづくキャラクターの王国なのだなあと。
消費者としても、自分の幼いころをおもい起こすと
サンリオキャラクターの「ゴロ・ピカ・ドン」や「zashikibuta(ざしきぶた)」などに
夢中になったのを記憶しているし、
生産者、つまり作り手のクオリティーの高さも
作者たちが魅力的なキャラクターの存在なくしては語れないマンガの
ワールドワイドな評価を考えれば、
自ずと突出しているのがわかる気がします。
そもそもいつからこんなにキャラクターに魅了されてるのかなあ?と、
考えたわけなのですが
ピンポイントで偶像崇拝を指すわけではないのだけど、
カタチ=キャラクターにしてモノに宿る力というか、
何かの代用、または何かを象徴したキャラクターとともに生活していた
日本人のルーツをたどると、
おそらく
弥生時代
かと思います。
そんなわけで
おそらく究極のオリジナルであろう日本のキャラクターは
ピカチューでもなく、
ドラエモンでもなく、
アトムでもないとしたら・・・
だ!
と思う人、清き一票ください。
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今日のおもしろ雑貨、終わり