「プロレス好き」
という自称発言は
ちょっと変わっているという自分を演出するのに
簡単に使える、もってこいの言葉だと、
ナンシー関がツッコミをいれていました。
どうもプロレスを筆頭に演劇や音楽のフェスとかに
生っぽさを感じて苦手意識が拭えず
いままであまり行く気がしなかったのですが、
トモダチのハラケイの弟がプロレスラーということで、
プロレスデビュー早7年の弟の活躍を拝見しに
重い腰あげ冷かしに。
プロレスラーといえば顔を隠す覆面。
なので、名前は伏せますが、
九州のプロレスリングに所属しています。
というわけで
生まれてはじめてのプロレス観戦。
これが
絶妙なタイミングで掛け声を飛ばしたり、手をふったり
プロレスラーの入場にあわせて
道をあけたりとか、結構、観客が忙しい。
主催者側の指示にしろ指示じゃないにしろ、
これらを予定調和的にこなすことによって、
プロレス観戦になれていますよ!的な観戦上級者アピールにもつながり、
このことでリング外の観客もプロレスという物語にのっかり、
束の間の満足(自己顕示欲の充実)を得ているのだと思う。
プロレス初心者としては
リング上の試合がウソだとは言いすぎかもしれませんが、
本当・事実性が絶対価値なこのご時世に
K-1などにはないサービス精神あふれる演技の方に時代錯誤な魅力を感じました。
もっとも釘付けになったのは、リングコスチューム。
なんとなく悪役。なんとなく良役。なんとなくおえらいさん。なんとなく下っ端。
などなど、コスチュームで序列関係みたいなものがわかってしまうところ。
ズボンに刺繍された「愛死天流(アイシテル)」の文字も美的価値観がまさにキッチュでした。