ここ最近いただいたプレゼント三品について
感謝の気持ちをこめて書き記し日記とさせていただきますデス。
●トリオフォーの佐藤修悦DVD
ガムテーム文字で一躍有名になった佐藤修悦さんの才能を見出し、
その模様をドキュメンタリーとして、YouTubeで配信したのがこのDVDに収録されている。
映像の開始はトリオフォーメンバーでインタビューアーである山下陽光さんのある興味からはじまる。
新宿の駅構内でよく見かける、
改札口などの方向を指し示す誘導文字。
その大きく書かれた黒や赤の文字に、
普通の人なら見過ごしてしまうはずのところを、
山下さんはなみなみならぬ考察力をもって”発見”してしまった!
そのクオリティーの高い文字は近づいてよーくみるとガムテープでできていたのだ。
そこから、山下さんを含めたトリオフォーの
これらのガムテープ文字をつくった”犯人”探しがはじまる。
インターネット検索で情報収集。
実際にいると思われる場所の見込みをたてて聞き込み。
文字の作者が
JRの駅工事で警備員をしている佐藤修悦さんだと確信にいたるまでがこの映像の前半となる。
あとは、実際に佐藤修悦さんが、
トリオフォーの企画したイベントに登場し(満を持しての登場は神サマっぽさが付帯する)
ガムテープで、大きな看板に文字作りの実演をはさんで、
最終的には佐藤さんの文字(ゴシック体)に対する偏愛がとくとくと語られるのだった。
大阪人の誇る番組「探偵ナイトスクープ」の企画にも似ていて
佐藤修悦さんの発見・出会いがじんわりと感動を呼び込む。
このトリオフォープレゼンツの映像に出会ってYouTubeが俄然おもしろくなった。
昔懐かしい映像をみるのや、みたかった番組や好きなミュージッククリップを
ただただ流しみるのとはだいぶ違う何かがあったように感じたため。
たぶんその違いって、
作り手であるトリオフォーがYouTubeを使うことに自覚的で、
現に”YOUTUBE発”(通常は反対かな)って書かれているところからもうかがい知ることができるけど、
そんな作者の意図が映像編集なんかにちゃんと示され、
無個性ではなく個性をもった映像、つまり作家のいる映像と把握できるためだと思う。
それと、佐藤修悦さんの発見はトリオフォーのメンバーにしかできず
たぶんそれがトリオフォーの唯一無二の個性となっていることも含めて。
それで
この映像をみた人たちって
佐藤修悦さん、スゲーっ!!となるのだけど、
作品として見はじめるから、作家の方の
トリオフォーって何者??と記憶に残るのだと思う。
このDVDは
そんなオモシロ人間たちの屯する集団トリオフォーのメンバーのうち、
山下光陽さん(映像では企画発起人、インタビュアー)と大谷さん(撮影、映像編集)と
兼ねてからファンということで
高円寺は一般庶民の味方、
安くてすんごいうまいわけではない「あかちょうちん」にて
幸運にも一緒にのめる機会があり、
その際いただいたものなんです。
テレビ画面のサイズもそうだけど、
高解像度でみることができて
改めて楽しめました。
残念ながら佐藤修悦さんを追ったこの映像は、
YouTubeではみれず今はDVDのみでみれます。
1,000円と安いのでお得。
山下さんの営んでいる高円寺の古着屋「素人の乱」でも購入できるようです。
そういえば、
古着屋といえば、一見いらないモノ=ガラクタの集積場所ですが、
その埋もれたガラクタが新しい使用者によって輝きを取り戻すことが、
修悦さんの発掘にもなんとなく被さってこの古着屋を営む山下さんの存在を頷くことができました。
●高柳昌行さんのCD [three improvised variations on a theme of qadhafi]
ギターの轟音、不可解な電子音、
エネルギーあふれる演奏に度肝をぬかれました。
特に三曲目。
ぽっかりあいたマンホールから
この世の人を引きずりこむような
映画でいうなら、恐怖映画をみる感覚に近いと思いました・・・
と、稚拙な感想文を
高柳昌行さんのCDをたくさん出しているレーベル「JINYA DISC」の斉藤さんへ
送ったところ以下のお返事をいただきました。
高柳さんの音が死後20年近くたって聴く世代、
向かい合える世代が
来た事を本当に嬉しく思ってます・・・・・・高柳をたくさんの事を伝える為にあらゆる方法を試みました。
伝えたかったのは、命の流れと人間のヒステリズム、あさましく
醜い人間をえぐり出しながら、完璧な理想を追求した人です・・・
そっか。
自分の感じた怖さって
高柳さんの目指すところの人間の醜さがワタシに照りあって、
骨の髄まで浸透してくる。そんな感じに恐れおののいたのだと。しかもそれが音楽で!
ちなみに、「JINYA DISC」に掲載されていた高柳昌行の著書『汎音楽論集』の一部を読んでも同じようにおそろしい気分になりました。(文章がかっこいい!)
ジム・オルークが[theme of qadhafi]でレビューしていた内容は
もっぱら高柳昌行のツールの使い方が新しく飽くなき探求がすごい!ということでしたが
耳の肥えたギタリストといったミュージシャンなら
この新しい試みに耳を傾けることが醍醐味なのではとも思います。
先にも書きましたが
この[theme of qadhafi]のCDは
斉藤さんが立ち上げたレーベル「JINYA DISC」で扱われています。
さらに高柳昌行の聞き方までiTuneにて指南されています!
●パク・ヨンハのサイン色紙
沖縄最終日、前日の飲み会にて、
パク・ヨンハの元ファンで現おトモダチの野沢さんと知り合いになることができて
エピソードなどをたくさんうかがうことができました。
パク・ヨンハはワタシの母がダイスキでトキメキなので
その旨伝えると、
今は野沢さんはジダン(サッカーの)にはまっているとのことで、
秘宝のヨンハさまサインをいただけるとのことでした。
正直、その晩は酩酊していてほぼ忘れかけていたのですが、
パク・ヨンハを野沢さんの苗字の前につけ、
枕詞のように連呼していたのだけは記憶にありました。
東京に戻ってきて、
まるっと忘れていたのですが
沖縄からKuruKuru事務所に小包が届き、
パク・ヨンハの色紙を確認したときは思わぬプレゼントにおどろきました。
野沢さんは約束を果たす、いさぎよい女性です。
野沢さんを鏡としてがんばって生きていこうとおもいます。
ありがとう。野沢さん。サランヘヨ。野沢さん。
ヨシ、次はジダンもらうぞ!母ジダンすきになれ!
以上、最近いただいたうれしいプレゼント、三品でした。
今日の日記終わり