和菓子ストラップをちょっと新しくしました!
人気の蝶々と、菊、そして、新たに家紋(紫)とサクラの四種類です。
前のバージョンと違うところは、
金平糖を縦配列ではなくて、プラプラとストラップ上部にまとめて配置。
色も二種類ではなく3種類使うようにしています。
あと、金具などを太めに、強度を高め、
金魚とメインパーツが絡まないように
金魚のチェーンを短くしております。
大胆にイメージチェンジではありませんが、
お客様のご要望も加味して作りなおしました。
(前のバージョンは終了とさせていただきます)
ありがたいことに、
ウチのお店で一番人気がある商品なのですが
皆様、誕生日や入学式、結婚、
出産のお祝いにご購入いただいております。
さてさて
連休のこととなりますが、
本郷、菊坂界隈にある「金魚坂」という
本物の金魚を販売しているお店に
トモタチの山本ファミリーと遊びにいってきました。
喫茶店も併設していて、
魚料理をうりにしたお店があります。
みんなで、魚料理をさんざんつっついた後、
きんぎょ愛好家の山本さん夫婦がきんぎょを増やしたいとのことで、
壺、水槽やタンクなどで販売されている金魚を買いに屋外へ。
購入をつきあうことに。
ワタシと旦那っちは山本さんのベイビーをあやしながら
水槽ですいすい泳ぐ金魚をみてまわったのですが、
なんとも美しく、グロテスクな生き物の金魚の姿に夢中。
金魚の種類に明るくありませんが、
目が飛び出た出目金、目のまわりがぶよぶよした水泡眼などなど・・・
そこには、
都内にひっそりと
でも確かに異彩を放つめくるめく金魚ワールドがあることを感じました。
『アースダイバー』(中沢新一)に
金魚に関する考察があったと記憶していて
読み直したところ、
金魚もまた江戸の人が作りだした「キッチュ」だなあ、と納得。
江戸のサムライ・サラリーマンたちが
貧しい暮らしを凌ぐため
副業としてはじめた金魚養殖が発端となって
金魚の突然変異、
“畸形作り”がいよいよ盛んになっていったそうです。
本のなかで、
ミニチュア盆栽もまた、
金魚と同種なんだと論じられていましたが、
自然の流れをわざわざ断ち切って、
新たに怪物(畸形)を作ることに夢中になった江戸っ子の、
すっごい”高等で上品な趣味”は
ボックスを積み上げた形状のちょー高いタワー型マンションなどに
ヘーキで住んじゃえる現代人たちの
均一で同じモノを良しとする今日的な傾向からは一線を駕していて、
日常の中に紛れ込んだスパイス、プチ彼岸にあたるのかなぁと
思いを巡らしました。うんうん。
読み進めると
一見、反自然を叫んでいるのかとおもいきや、
自然VS人工という二項対立ではなく
これもまた自然の営為なのだと解ります。
山本さん夫妻のように
無機質なマンションの配列に見た目で惹かれつつも、
金魚を愛してやまない人たちがいるってことは、
今でもなおワレワレの血の中に
江戸っ子のソレ、価値観や美意識が息づいているのかも・・・
と、思うんです。
今日のキッチュ、終わり。
菊坂界隈
金魚坂の看板
金魚のいるタンク
蜷川美香っぽくないですか!!
↑めっちゃ余談ですが、金魚坂の喫茶店にて。
和菓子ストラップをみせつけたら、
このあと、かぷっと食べそうになりました!
はじめて間違って食べてくれた人です。狙い通り。ありがとう、かわいこちゃん。